先日、兄の盲学校時代のノートを見せてもらいました。
踊るような文字でびっしり書かれた何冊もの大学ノートに兄が苦心して医学の勉強をしたあとが残っていました。 いまでは、兄は文字を読む視力もなければ書くための手の自由もありません。 自力で歩くこともできなくなり、介護が必要になったため私と同居を始めました。 学生当時は、まだこれだけのことができて鍼灸・マッサージ師の資格試験にも合格できたんだなぁ、とノートを見ながら、感慨にふけりました。 「解剖学とかこういう勉強、楽しかったんだ?」と私が尋ねると 「そう、勉強しているうちに、自分にない部分が分かってきておもしろくなっていった」と兄が答えました。 「自分にない部分」・・・兄の言っている意味はなにか抽象的なことではなく、実にリアルな話で 「自分にない部分=骨」ということなのです。 (私は慣れていますが、結構すさまじい話です) 「骨形成不全症」という病気である兄は 身体のあちこちの骨が生まれつき欠損しています。 以前にもこのブログで書いたことがありますが もっとも顕著な部分は頭蓋骨が、不完全であるということです。 それ以外にも、細かい骨は色々欠損していて 鎖骨(細かくないか・・・)などは、左右両方ともないそうで 肩関節と腕のジョイントが上手くいっていないのでしょう。 亜脱臼は日常茶飯事です。 そんな兄が、身長140cmにも満たない小さな身体で おそらく、しょっちゅう肩関節をはずしながら 20年間もマッサージを生業にしていたとは・・・。 妹ながら、驚きます。「よく、やってたなぁ・・・」 身内を褒めるような話は、お聞き苦しいでしょうが 兄のこの努力は、褒めてあげたいです。 普段は子供っぽくて、自分勝手なところも多い兄ですが 私は、頑張って働き続けた兄を誇りに思っています。 古い旧いノートを見ながら、そんなことを考えました。 ※写真の作品は、それぞれ日を改めて制作ノートをアップしたいと思います。 ▼ 「花友」探しなら コ コ ▼ お花情報やスクール探しなら コ コ ランキングにも反映されます。ありがとうございます。
by hanamichiru
| 2009-02-27 19:21
| 介護
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