09.3月16日(月)神様、あまりに残酷過ぎます

お花の仕事をしていると、幸せなシチュエーションばかりでなく
辛く悲しい場面やお気持ちに接することもよくあります。
けれど、今回の件は、これからも心に残るであろう
切なく悲しい花贈りとなりました。
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入院生活を送っていらっしゃる、ご主人さまに
奥さまが、お二人の結婚記念日のお祝いとして
お花をオーダーくださいました。
辛く苦しい病と闘っているご主人さまのお気持ちが
少しでも安らぐように、病室に春らしい花を
飾りたいとのことでした。

私は、鮮やかな春を代表する花を集めて
病室の白っぽい風景の中、ひときわ華やかに
気持ちが明るくなるようにと、ピンク~レッド系のアレンジを
早速、作り上げました。
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それなのに・・・発送待ちしているさなか
ご主人さまの訃報を知りました。
とてもショックを受け、悩みに悩んだ末
奥さまに、お悔やみと今回はキャンセルしていただいても
構いませんという旨をしたためたメールをお送りしました。
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奥さまからのお返事は
当初の予定どおり送ってください、ということでした。
「結婚記念日は家で静かに二人で祝いたい」という言葉に
私は涙を抑えることができませんでした。

特別に信じている宗教が、あるわけでもないのですが
「どうして、どうして神様はこんな残酷なことをなさるんでしょうね・・・。」と
私の返信のメールに思わず、神様という語句が出てきました。

兄を見ていてもよく思うのですが
「病が病を手繰り寄せる」・・・そんな気がします。
一人の人を病が叩きのめす、これでもか!というくらいに。
例えば、何万人に一人の確立で発症・・・そんな表現がありますが
ご本人は「その一人になぜ自分が選ばれたのか?」と
ずっと問い続けられたことと思います。
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奥さまのお気持ちがこもった、春のアレンジを
ご主人さまにも手に取っていただきたかった・・・。
でも、きっとご夫婦揃ってご覧いただけたと信じています。
そして、このアレンジの次の役割として
奥さまとご子息さまに、本物の春を呼び寄せるようにと
願いを込めて、お送りしました。
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病床で毎日見ても飽きが来ないようにと考え、どの角度からも
違った表情が見えるよう、360°変化をつけてお作りしました。
末筆となりましたが、あらためてご冥福をお祈りいたします。

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by hanamichiru | 2009-03-16 18:02 | 花・植物
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